東洋医学とひと言でいっても、その中にはさまざまな考え方や視点があります。
今回お伝えする内容は、その中の“ひとつの見方”です。
今回お伝えする視点では、
不調を「流れの乱れ」として捉えていきます。
肩のこり、冷え、倦怠感、気分の落ち込みなど。
こうした様々な不調は突然起きたように見えて、
実は身体の中で少しずつ積み重なってきた「流れの乱れ」の結果です。
東洋医学では、この「流れ」を 氣(き) と呼びます。
氣が滞ると、血のめぐり、内臓の働き、感情のバランスにまで影響します。
つまり不調とは、 身体のどこかで氣・血・陰陽のバランスが 少しずつ崩れてきているサインだと捉えられます。
その流れを、
氣の流れとして見つめ、
血がきちんと養えているかを確かめ、
陰陽のバランス=日々のリズムとして整えていく。
本記事では、
この視点から身体の不調を見ていきます。
※ 東洋医学では、氣・血・水(津液)を生命活動の三本柱として扱いますが、
水(津液)は血の「潤い」の働きと密接に結びついているため、
この記事では血の働きの中に含めて説明しています。)
目次
①「氣」が滞るとき ― 生命の流れが鈍くなる

氣は目には見えませんが、
身体を動かし、内側を支えている大切な働きです。
筋肉や内臓の動きだけでなく、
こころの状態とも深く関わっています。
日常の感覚でいえば、
氣は「やる気」や
「考えたり、動こうとする意思」に
近いものとして捉えることもできます。
氣の流れが滞ると、
身体は少しずつ不調としてサインを出し始めます。
冷えを感じたり、
身体が張って重くなったり、
だるさが抜けにくくなったり――
こうした感覚は、
氣の巡りが鈍くなっている状態として捉えることができます。
ストレスや緊張、感情を抑え込む状態が続くと、
氣の流れは滞りやすくなります。
反対に、氣がすっと通い始めると、
血のめぐりも自然と整い始めます。
この関係は、中国の古い医学書にも記されています。
『霊枢・決気篇』には、
「氣行則血行,氣止則血止。」
――氣が流れれば血も流れ、
氣が滞れば血の流れも滞る、
と説かれています。
医療用磁石を当てることで
血行がよくなるといわれるのは、
血液そのものへの物理的な作用だけでなく、
滞っていた氣の流れが整い始める
という内側の変化が関わっていると考えられます。
出典:
『霊枢・決気篇』
「氣行則血行,氣止則血止。」
(氣が行けば血も行き、氣が止まれば血も止まる)
②「血」のめぐりが滞るとき ― 栄養が届かない身体

血(けつ)は、身体のすみずみまで栄養と潤いを届ける働きを担います。
東洋医学では、血液そのものだけでなく、
“命を養う働き全体”を含む広い概念です。
氣が滞れば血は動かず、血が滞れば氣も働かない。
氣は身体を動かす力であり、
血はその力がきちんと発揮されるよう、
栄養と潤いを身体に届けています。
日常の感覚でいえば、
やる気や意思があっても、
身体を支える栄養が足りなければ、
その力は十分に発揮されません。
たとえば、元気いっぱいのお子さんでも、
お腹が空いていれば思いきり遊べないように、
血が不足したり滞った状態では、
氣も本来の働きをしにくくなります。
この氣血の関係が崩れると、
冷え・肩こり・月経トラブル・慢性疲労といった
日常的な不調があらわれます。
この氣と血の関係性について、
中国最古の医学書にも
「氣為血之帥、血為氣之母」とあり、
“氣は血を導く力であり、血は氣を支える源” と記されています。
温熱は身体の深部をあたため、陽氣を補い、
血のめぐりを回復させる力があります。
出典:
『素問・調経論』
「氣為血之帥、血為氣之母」
(氣は血の流れを動かす働きを持ち、血は氣の働きを支えその源となる存在である。
そして氣と血は互いにその働きを補い合うことで初めて本来の力を発揮し、片方が乱れれば必ずもう一方も影響を受ける密接な関係にある。)
③陰陽のバランスが崩れるとき ― 身体のリズムの乱れ

陰は「静・冷・緩む」、
陽は「動・温・締る、張る」。
東洋医学では、身体はこの正反対の性質が互いに支え合うことで、自然なリズムを保っていると考えます。古代中国の思想で陰陽思想とか陰陽論などと言われています。
たとえば自然界では、太陽と月、昼と夜、火と水、男性的と女性的のように、異なる働きが一対になって 世界が成り立っています。
この陰と陽、両方が調和してはじめて、身体は健康を保てます。
(自律神経に当てはめれば、陰=副交感神経、陽=交感神経のような関係です。)
しかし、ストレス、過労、冷え、睡眠不足などが続くと、 陰陽のバランスが崩れ、身体のリズムそのものが乱れてしまいます。
陰が不足すれば疲れが抜けなくなり、陽が過剰になれば落ち着きが失われ、心と体のアンバランスが日々の不調につながります。
これも中国最古の医学書にも「陰平陽秘,精神乃治」 とあり
“陰が安定し、陽が内に秘められてこそ、精神は安らぐ”と説かれています。
温熱と磁気は、この陰陽の偏りを整える助けになります。温熱は陽氣を補い磁気は氣の流れを通し、身体の内側から調和を取り戻すサポートになります。
出典:
『素問・陰陽応象大論』
「陰平陽秘,精神乃治」
(陰が安定し、陽が内に秘められてこそ、精神は安らぐ)
④温熱 × 磁気 ― 二つのアプローチの相乗効果

背骨や内臓の要穴に温熱をあて、
足裏や手足の経絡に磁気をあてる施術は、
内側と外側の両面から氣の巡りを整える理にかなった方法です。
温熱:
陽氣を補い、内臓の働きを整え、血を動かす。
磁気:
滞った氣を通し、血の運行を助ける。
この二つが組み合わさることで
氣・血・陰陽の三つのめぐりへ同時に働きかけ、
身体が本来のリズムを蘇らせていきます。
⑤まとめ:不調は「氣の滞り」、回復は「氣の巡り」
東洋医学の視点で見れば、
不調とは、氣・血・陰陽の流れが滞った状態。
回復とは、その流れが再びめぐり始める状態です。
施術を受けたあとに、
「身体が軽くなった」「呼吸が深くなった」「心が落ち着いた」
と感じるのは、氣と血がめぐり出したサインでもあります。
🌿 不調は、身体が教えてくれるサインです。
氣・血・陰陽の流れに耳を傾けてみることで、
身体は本来のリズムを取り戻していきます。
現在、当院は店舗は持たず
吉祥寺のレンタル・サロンにて
施術を行っております。

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